2020年の振り返りと2021年の抱負
あけましておめでとうございます。
2020年終わっちゃいましたが、昨年のふりかえりと、ことしの抱負を。 そういえば最近文章書いてないなと思いたち、書き初めのつもりでしたためました。
去年のはこれですね。
martin-lover-se.hatenablog.com
いつものことですが書き始めるとダラダラ長くなってしまった...。
TL; DR
2020年は
- 辛い一年だった
- カンファレンス参加3回、ブログ3記事、登壇2本
- 去年と比べて活動量が目に見えて落ちた
- 空き時間はだいたいコード書いてた
- 転職した
- 経緯とかやったことはまたの機会に
- CSPになった
2021年は
- 心穏やかに過ごす
- 持続可能なペース
- 読書習慣
- 英語を仕事ができるレベルに
- 引き続きエンジニアリングにフォーカス
タイムライン
ふりかえってみて、改めて、活動量も少なく、気持ちも沈みがちだった一年でした。 やっと現状を認識できたので、これから少しずつ戻していけると良いなと思います。
1月
RSGT2020への登壇から始まり、最高のスタートを切ったと感じていました。 登壇では見積りとスクラムについて発表しました。 はてブもそこそこ反響いただいて、このスライドがきっかけで話しかけてくれる人がいたり、 産みの苦しみはありましたが良い経験でした。
もうずっと昔のような感じがします...。 当時のブログからも、強い正のエネルギーを感じます。
martin-lover-se.hatenablog.com
Cope氏の "It is NOT good, It is NOT bad." は今でも事あるごとに思い出します。僕にとって本当に今年のテーマの一つでした。
2月 ~ 3月
市谷さんの著書、名著「カイゼン・ジャーニー」の続編「チーム・ジャーニー」に少しだけレビュワーとして参加させていただきました。 前作のファンは必読です! え、まだ読んでない!?鬼滅読んでる場合じゃないです今すぐ買いましょう!!
COVID-19 の影響が生活に出始めました。 特にこのころは小さい子供への影響が不明確で、とにかく怖かったのを覚えています。仕事はすぐにフルリモートに切り替えました。 以降ずっとフルリモートで、3回くらいしか会社に行ってないと思います。
精神的にも一番辛かった頃で、何も手に付きませんでした。 以降ずっとこんな状態を引きずっているように思います。
4月 ~ 5月
プロポーザルが通って登壇が決まっていたDevOpsDaysTokyoは中止に、スクラムフェス札幌は延期に。 緊急事態宣言で保育園も臨時閉園、気分的にもかなり落ちんでいました。
6月
スクラムフェス大阪で、かわぐち(@kawaguchi)さんにお声がけいただけて、登壇しました。
中止になってしまったDODTのネタを... と思ったのですが、プロポーザルを書いた当時と大きく状況が変わってしまっていて、オンサイトでモブプロできないしさてどうしようどうしよう、 結局1ヶ月以上書いては捨てて書いては捨てての超難産プレゼンでした。
きょんさんに相談させてもらったりして、割と面白い話にまとめられたかなと思っています。 あと個人的に、タイトルスライドが会心の出来で気に入っています。
ぼくたちのモブのプラクティスをまとめた資料をgithubで公開しています。
全プラクティスに解説をつけるまでやろうと思っていたのですが、途中で力尽きてしまいました。。
オンライン登壇はなんというか難しかったです。観客の空気が感じられなくて空回り感がすごかった。実際後で録画を見るとまあテンパってから回ってましたねw。 ぼくの音質も悪かったので、装備はもう少し整えておけばよかったです。
スクフェス大阪はオンラインカンファレンスのベースラインを押し上げるような素晴らしいカンファレンスでした。 登壇者・プレゼンの質ももちろん素晴らしかったですし、全国のアジャイルコミュニティが一堂に会し、距離を超えてつながりを感じられる素晴らしい体験でした。
しかしながら振り返ってみて、オフラインのカンファレンスと同等以上の価値が取り出せたかというと、僕にとっては残念ながらそうではありませんでした。
これは「僕にとって」というだけの話で、何らカンファレンスの価値を毀損する意図はありません。素晴らしいカンファレンスだったと心底思います。 良いとか悪いとかでもなく。僕がカンファレンスに何を求めているのか、何に価値を感じているのかということを考える良いきっかけでもありました。
7 ~ 8月
あるきっかけで転職活動をはじめて、面談等であっという間に過ぎ去りました。
転職の経緯や、やったことはまた別途書こうと思っていますが、オンラインだけで全ての面接が完結し、直接会うこともなく、オフィスに行くことなく転職活動終了。そんな時代かーという感想です。
結果的に良いオファーをもらうことができ、転職することにしました。
前職での給与と頂いたオファーの乖離もそこそこ大きかったし、起こるべくして起こったイベントだったのかなーと今となっては感じます。
この間、CSD経由でアプライし、Certified Scrum Professional を取得しました。
資格自体に価値があるわけではないのですが、これまでの活動の一つの到達点として素直に嬉しかったです。
そういえばA-CSMやCSPO、CAL研修にも参加したいなと思っているのですが、オンラインの研修はあまり自分には合わないような気がしていて、まあゆっくりまとうかなと考えています。
9 ~ 10月
前職での最後の仕事。 新しいチームに配属されて、プロダクトの立ち上げをすこしやりました。 若手エンジニア2人と3人チームでスクラムをやってみましたが、かつてないほどスムーズに事が進んでびっくり。 これがアジャイルネイティブか、と。
そして5年半お世話になったサイバーエージェントを退職。
生憎の雨ですが、最終出社でした。
— Ikuo Suyama (@martin_lover_se) 2020年10月9日
クソお世話になりました!!! pic.twitter.com/0gXZOsHAAh
10月は半分くらい有給消化でお休みいただいて、ゆっくりしてました。
Management 3.0 Japan Conf に参加したのも9月でしたね。
Jurgen Appelo氏の基調講演を楽しみにしていたのですが、結構彼の新著「Startup Scaleup Screwup」の話が多かった印象でした(M30の話と思って参加してた参加者の人はなんでスタートアップの話してるのかな、とおもったんじゃないな) Lisette Sutherland氏の「Work Together Anywhere」の話はフルリモートで仕事する上で大変参考になりました。
11 ~ 12月
新しい会社に入って、とにかく仕事してました。
延期になったスクフェス札幌!開催できてよかった!
プロポーザルを採択していただいていたにもかかわらず、前職での経験の話をするつもりだったので会社が変わったこともあり登壇は辞退させていただきました。 大変申し訳ないことになってしまったという後悔の思いと、第二の故郷札幌での登壇や新しい友達づくりを本当に楽しみにしていたので、とても残念でした...。
フェス自体は参加させていただいて、素晴らしかったです。
基調講演のエバッキーさんのお話は楽しみにしていたのですが、僕にはあまりしっくり来ませんでした。
クロージングキーノートの島田さんのお話は最高でした。たくさん勇気をもらったし、「こういう話が聞きたかったんだよ!」って思いながら聞きました。
2020 総括
インプットとアウトプット
今年は本を読む量が激減しました。通勤時間がなくなった影響で、本を読む習慣が吹き飛んでしまい...。
子供が手がかかるようになってきたこともあり、自由になる時間自体が減っているのですが、それでもなけなしの自由な時間は今年はだいたいコードを書くこに当てました。
趣味で始めたAtCoderと、就活準備のためのLeetCodeで問題を解くのを日課として続けていました。
仕事でも、会社が変わり、しばらくモブプロを離れていて一人でコードを書く時間が多くなったのですが、じゃあコード書くのが上達したかというと、うーんどうでしょう。。
反射で出る手癖は早くなったけど、技能が向上しているかといわれると感覚的にはそうでもないなあという感じです。 まあ技能の向上を計るのも難しいんですが...。
人に説明するとか、議論すると行ったコミュニケーションの量・質が減ってしまったことも一因であるだろうし、 インプットの量が足りてないのもあると思います。少しバランスを見直す必要がありそう。少なくとも読書習慣は戻そうかなと思います。
そういえば、モブプロでマシンを共用しているときは「できるだけデフォルトで戦える」をモットーに、デフォルト設定とかキーバインドを頑張って覚えたりしていたのですが、 オンラインになって基本自分のマシンを使うようになったので「自分専用にカリッカリにチューニングしたマシンで戦う」に戻りました。 これも振り子のようなものなんだと思います。
10月のいとまにdotfileを整理して、移植可能な環境を作ました。 fishのテーマを自分専用にカスタマイズしてつかていましたが、さいきんstarshipを使うようになりました。
キーボードもずっとAppleのMagicKeyboardを使っていましたが、HHKBデビューしました。
これはいいものだ。すっかりこれなしでは生きられない体に。。
HHKB Professional HYBRID Type-S 英語配列/墨
- メディア: Personal Computers
コミュニケーションと価値観
2020年は否応なしにオンラインのコミュニケーションが増えましたが、 オンサイトでのコミュニケーションを代替するほどには技術が進歩していないのは明らかです。 Video ON で通話できていたとしても、欠落している情報が多すぎます。
ぼくはもともと「空気を読む」のがとても苦手だと思っていたのですが、 苦手なので必死にノンバーバルな情報を集めて処理していたんだなと、オンラインコミュニケーションがメインになってから感じるようになりました。 色んな人にきいてみましたが、この情報の欠落に困っているという人はそれほど多くなく、やはり僕はオンラインコミュニケーションはあまりうまくないようです。
もちろん悪いことばかりではなく、距離が遠かったり、疎遠になっている人とオンライン飲み会できたりと、オンラインになってよかったこともそれなりにありました。
が、オフラインで築いた関係性と同等の関係はCOVID以降発生しなかったかな...。
Agile2019修学旅行仲間とか、RSGT2020の帰り、サイゼで調子に乗りすぎて一緒に怒られた仲間みたいな...。
正直、これまで築いた信頼関係をくいつぶしながら過ごしているという感覚が強いです。
もちろん新しい会社で新しい関係を徐々に築いていて、友達は増えてはいるのですが、信頼関係を築くにはまだまだ時間がかかりそうです。 なるべくよい環境で通話しようと機材を揃えたりして、どうにかこうにか過ごしています。
「状況が変わった、価値観もアップデートしよう」みたいな主張は今年何度か出会ったように思うのですが、もう結構お腹いっぱいで、 たしかに強い制約が敷かれて小手先の情報伝達方法は変わったけど、 自分の根底の価値観はそんなに変わってないかなーと思うようになりました。 だからつらい思いをしているのかも知れないですが。
まあ僕もいい年なので、何が大切かとか、何をいつ受け入れるかくらいは、自分で考えて自分で決めようと思います。
2021年は
どんな年になるでしょう。
心穏やかに
とりあえず、心穏やかにすごしたいなと思います。 ぼくはどうもストレスの抜き方がうまくないようで、閾値を超えると突然ダメになります。しかも溜まっている事に気付けない。。
疲れを感じていなくても定期的に休むこと、持続可能でない無理をしないこと、を常に心がけるようにします。
あと、消し飛んだ読書習慣を戻すのも。
英語
通勤時間、駅までシャドーイングをするのが日課だったのですが、これも通勤の消滅とともに習慣が消し飛んでしまいました。。 新しい会社では仕事で英語が必要になったこともあり、かつ英語学習の補助が出るので、オンライン英会話を再開しました。
今はCamblyというサービスを使ってます。講師がみんなネイティブなのと、予約のとりやすさ/時間のフレキシブルさが気に入っています。
今は30min * 週3回ですが、2021年はもう少し量を増やそうと思います。
「英語で仕事ができるレベル」を目標に、目下優先度順で
- 英語の思考スピードを議論に支障がないレベルまで上げる
- 発音の改善
- ボキャブラリーの増強
こんな感じでしょうか。
エンジニアリング
今回転職活動をする際、「とりあえず40歳まではエンジニアリングに集中しよう」と漠然と決めました。 特に深い理由はなく、今はやっぱりエンジニアリング、特にコードを書くのが好きなので、節目の年までとりあえず好きなことをとことんやって、 またそこで自分と向き合って趣向が変わってたら違うキャリア見つければいっか、くらいの適当なかんじです。
2020年でこの本
世界で闘うプログラミング力を鍛える本 ~コーディング面接189問とその解法~
- 作者:Gayle Laakmann McDowell
- 発売日: 2017/02/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
に出てくるくらいのデータ構造とアルゴリズムは抑えられたので、 OS周りの低レイヤーをやるか、言語自体の実行系をやるかどちらかかなぁとぼんやりイメージしています。
バックエンドシステムのアーキテクチャもやりたいなという思いもあるのですが、仕事である程度やるし、それより前に↑やっときたいな、と。
あと、毎年1つ使える言語を増やそう運動。今年はRustですかねー。それかClojureか。どちらもチュートリアルよりちょっと先くらいでやめてしまっているので。 うまく学習する領域と重ねられるとよいのですが。
だいたい興味の赴くまま、好奇心にまかせて寄り道しながら進めるので2021年終わってみないとわからないですが、まぁそれもいいかなと思うようになりました。
そんなかんじです。 久しぶりに文章を書いて、少しアタマもスッキリしたような気がします。
大変な世の中ですが、無理せず、健康に、ぼちぼちやっていきましょうー。