ikuo’s blog

育児やエンジニアリングについて

「いまここ」を受け入れる ~ RSGT2020に参加しています ~

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まだ最終日のOSTを残していますが、ブログはアツいうちに書け...ということで参加レポートを!

TL; DR

  • ことしは登壇しました
  • "It is NOT good, It is NOT bad."
    • 心に留めて生きていきます
  • チームと組織
    • 組織ってなにものなのかよくわからなくなりました
  • 来年も参加したい!

今年は登壇しました

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32/175, 採択率 18% ...! 多くの魅力的なプロポーザルの中、自分のプロポーザルを採択いただいたのは素直に嬉しかったです。 その分プレッシャーも大きく、年末年始は気が気じゃなかったのですが...

資料はこちらになります。

日本語 speakerdeck.com

English speakerdeck.com

僕たちのチームの一年間分のトライを、一ヶ月かけてじっくり言語化しました。 完全にパーキンソンの法則で年末年始もすべて注ぎ込んでしまったのですが、おかげさまでセッションは概ねご好評いただき、 気づけばはてブホットエントリにも入って多くの方の目に届けることができ感謝感激です。

事前のレビューを手伝ってくださった方々にもう一度感謝を!

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"SPEAKER" のバッジも、登壇後のサインも、憧れの遠い世界のように感じていたことが、ちゃんとつながっているんだなぁ...というのが登壇後の率直な感想です。 会場の優しさに助けられて、登壇自体はとても楽しく終えられました。 「笑顔でやる」というXP祭りの反省も活かせたと思います。

反省点としては...、とにかくぼくは喋りたいことを喋りたいだけ喋るセッションになりがちで、またやってしまいました。

要点を絞って、一つのアイディアを、聞いてくれる方が受け取れるスピードで話す...

と、去年は4回位発表させて頂く機会があって毎回感じているのに改善できていないです。 スライド書き直すたびに量が増える病に... まあ言い訳ですね。 具体的な改善方法がわからないのです、一回全部捨てて組み直すとか...?

あと英語スライドを別途準備したのですが、スライドの内容減らしてでも同じスライドの中に書くべきでした。 スピードも早かったので英語話者の方を置き去りにしてしまい、実際英語話者の方から「わからなかった」とフィードバックいただきました。 せっかくの同時通訳セッションだったのに申し訳ないことをしたな、というのが心残りです。

"It is NOT good, It is NOT bad."

初日のKeyNoteは、CSMで鍛えてもらった Cope こと Jim Coplien氏。 竹刀を持って 'Do you have some sake?' と言いながら入場してくる彼の世界に一発で引き込まれてから、あっという間に時間が過ぎました。

一応メモです。

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"It is NOT Good, It is NOT Bad. It is about where you are." 「良いとか悪いとかじゃなくて、あなたの 'いまここ' だ」

と繰り返しおっしゃっていたのが非常に印象的で、深く心に残っています。

あと「これはスクラムか?」という質問は間違っている、という旨の発言があったと思うのですが、 このあと自分のセッションで

スクラムガイドに書いてあることちゃんとやってるでしょ。これは正しいスクラムですね。」

みたいな主張をしようとしていた自分に気がついて猛省しました。

とかくなにかを良いとか悪いとかで評価しがちで、また人の評価をすごく気にしてる自分がいるなと。 よかったですか?おもしろかったですか?とか。 それは一回置いといて、ありのままのいまここをとりあえず認めよう。

...とか思ってたら、しいばさんの資料で同じようなことがでてきました。すごい。

残念ながらしいばさんのセッションは聞けなかったのですが、資料はストライクど真ん中でぶっ刺さりました。 これは聞きに行きたかった...

チームと組織

2日めはMichael K Sahota氏のKeyNoteから。こちらも一応メモを。

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Management3.0とも近いものを感じました。 Agileやるにはやっぱり組織の後ろだてがいるかー、と。 トップのマインドセットから変えるのが大事だ。非常に納得感のある話でした。 一方、トップのマインドを変えるのが一番難しいのでは、ぼくみたいな一兵卒がやれることとは...とも考えました。

午後はきょん@kyon_mm さんと及部@TAKAKING22 さんの、チームに関する深いセッションを続けて。

きょんさんのセッションは去年初めて聞いた時は完全にキャパオーバーで、半分くらいで 「ライフはもうゼロよ!」 だったのをよく覚えているのですが、今年は最後までついていくことができました。

自分でこれ言えるのすごい...。

この気付きも収穫でした。

異なるプロジェクトのメンバーが同じチームとして働く、というコンセプトだったと思うのですが、これは応用できるかも。

及部さんのセッションはチームごと移籍した「team based team」の話。 隣の人と議論してください!でぱっと右をみたらなんといくお@dora_e_mさんという軌跡w

「チームはいつ死ぬのか?」というタフクエスチョンに始まり、ライフサイクルに応じたチーミングやゲーミングモデルなど、「チームとは?」について多くの新しい気付き、学びがありました。

どちらもチームに関する認識をアップデートする、素晴らしいセッションでした。

最後にあらた@aratafujiさんのセッションへ。

きっちり笑いを取り、参加者を勇気づける最高のセッションでした。エネルギー、パッションにただただ圧倒されます。

ほんと尊敬してます。

「組織目線でスケールを目指さず、チーム目線で始める」

なるほど、と。

ここまで今日聞いた話を自分の中で消化しようとしていたら、混乱してきました。 僕は目線がチームで、組織については正直ほとんど学んでいません。今のところあまりモチベーションがない、というのもあります。 今日の話を聞いて、チームの境界は認識できるのですが、組織というやつがよくわからなくなってしまいました。 多分そのポジションにいないというのもあると思うのですが。

チームが組織に与える影響ってなんだろう、あるいはその逆は。 というかそもそも組織ってなんだ。 ちょっとまだうまく言語化できてないですが、あしたのOSTで議論したいことがぼんやりと浮かび上がってきました。

最後に、これトイレに張った人天才だと思います。

来年も参加する!

まだ一日ありますが、やっぱりRSGTは最高に楽しい場。 今年は一日目が登壇で頭が一杯で怒涛に過ぎ去ってしまって、もっとこの場に居たいという気持ちが強いです。

来年も参加したい!いや、ぜったい参加する! コミュニティでシェアしたい内容が見つけられたら、またプロポーザルにもチャレンジしたいと思います!