ikuo’s blog

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ぼくのオンラインRSGT2021を最高にするための3つのこと

この記事はRSGT2021に参加する方に向けて書いています。

さっこんの情勢を踏まえ、今年のRSGTにオンサイトで参加することを諦めました。 RSGTは僕にとってすでに一年ぶんの元気をもらう大切な場所になっていて、苦渋の決断です。

オンラインで参加すると腹をくくったので、この制約のもとで最大限RSGTを楽しむにはどうすればいいか?を考えてみました。

もし賛同してくれる方がいらっしゃったら、ぜひDiscordでぼくにおこえがけください。IDは suyama#7142 です!

大前提ですが、当然、オンサイトで参加される方、またはカンファレンス自体、関連するいかなる個人・団体を非難したり貶める意図はまったくありません。

ですが、この記事は「僕がRSGTを楽しむために、いまから僕にできること」を念頭に、主に自分のために書きました。 もしこれを見て不快に感じる方がいらっしゃったら、申し訳ありません。 ぜひ僕に直接フィードバックをください。

TL; DR

結論から言うと、電脳化してDiscordに記憶とゴーストをアップします。

  1. オンラインこそセッションはLive視聴
    • Zoomはステージ、Discordはテーブルと思え
    • VideoONで登壇前/中の "目が合う" 的なコミュニケーション
    • 登壇後のまとめや感想などを何某かの手段で伝える
  2. バーチャル徘徊 & 気軽にメンション
    • バーチャル廊下をバーチャル徘徊して出会った知り合いにメンション飛ばす
    • だって廊下で会ったら挨拶するでしょ?
    • 知り合いをつかまえてバーチャルソファーで立ち話する
  3. バーチャルサイゼで打ち上げする
    • 打ち上げを企画して話したい人を誘う
    • 「終わった後あの店で集まってバカ話した」みたいなメタファーが必要
    • バーチャル中華の開店も所望

もしどういう動機でこれをやるのか、に興味を持っていただける方は以下読み進めていただけると嬉いです。

なんでやるの

先日2020年の振り返りを書いた際、「オンラインカンファレンスからオフラインのそれほどの価値を取り出せなかった」みたいなことを書きました。 偽りざる気持ちでしたが、今日RSGTをオンラインにする覚悟を決めたとき、

「あれ、ぼくオンライン最大限楽しむために自分からできること探してやったんだっけ?」

とふと気づき、やれることはやろうかな、と思ったので...。 思い立ったが吉日でばーーっと書き出してみました。いつもの雑なやつですがメモがこちらです。

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何がイヤだったの

さて、ぼくは結局過去のオンラインカンファレンスで何が気に入らなかったのでしょうか。 自分の中でのカンファレンスへの期待値とオンラインでの体験が擦り合ってなかったのかな?と仮説立てて、これをとっかかりにすることにしました。 「物足りなさ」の体験から、「自分が本当に欲しかったもの」に気づいたようなフシもあるのですが。

1. カンファレンスに期待すること

半分以上「RSGTに期待すること」、かもしれません。

Anyway,

1.1. セッションからエネルギーを貰う

会場にいて話を聞いてると、登壇者の緊張や熱意、おそらくあったであろう産みの苦しみ、 または「今ぼくたちはええ話を聞いている」という満足感などなど、そういった空気感を登壇者と、参加者と、会場全体で共有できているように感じることがあります。

そういうセッションは僕にとって満足度が高いです。 話の内容だけでなく、この体験自体を求めていて、これがぼくのエネルギー源にもなっているんだと気づきました。

1.2. 生存確認/同窓会

RSGTへの参加は多分今年で4回目...あれ5回目? まあそれくらいで、だんだん界隈に友達も増えてきました。

いや、今はいつでもどこでも気軽に連絡できる世の中なんですけど、 あの場に行けばあの人達に会える、そんで大好きなアジャイルの話とか、あのセッションはどうだったとか、昔話とか近況報告とか、スター・ウォーズは教養だからなんとかの順番で見ろ、みたいなくだらない話とかとか、気の置けない仲間とそんな話をしに行く場だ、みたいな期待感が勝手にあります。

1.3. 偶然の出会い

隣りに座った人が同じ会社で、その後コミュニティ仲間になって今年RSGTに登壇するだとか、 セッションワクワクしながら席座ってふと隣を見たらIkuoだったとか、 Agile2019で出会ったペルーの友達と再会するだとか、 友だちに友だちを紹介してもらってだんだん友だちが増えていくとか、

なんかそういう不思議で素敵なことが起こる場じゃないですかRSGTって。 そういうやつがほしいんです。

2. これまでの経験と課題

繰り返しますが、これまで参加したオンラインカンファレンスの価値を毀損する意図は全くありません。 ぼくが感じたこと、ぼくが行動できてなかったことを自分の整理のために書いています。

2.1 セッション中の「会場とつながっている」という感覚の欠如

オンライン通話の技術的な問題で、前述の空気感が感じられないのが寂しいです。

オンラインで聞いたセッションも、内容はどれもオンサイトでみたものと遜色ない、素晴らしいものだったと思います。 にもかかわらず満足度がオンサイトのときほど高くないのは、会場の笑いや沈黙、衣服の擦れる音、登壇者の微細な動きや身振り、微妙な声の震えなどなど、おそらく「空気」を構成しているであろう要素がごっっっそり欠落しちゃうので、なんとなく物足りなさがあるんじゃないかなと。

また、「あとで録画を見れるから」と思ってつい仕事をしながら視聴してしまったり、あるいはザッピングのように複数のセッションを同時視聴するみたいな真似をしてしまったり、 セッションへの集中ぐあい、体重のかけ方もオンサイトのときより散漫になってしまっていたのも一因だと思います。

2.2 コミュニケーションが物足りない

ちょっと立ち話で近況報告、してたら話し込んじゃって...みたいなことが起こらなくて寂しいです。 これまでも「廊下」や「トイレ」など画期的なメタファーが発明されてきましたが、ぼくは十分に活用できていませんでした。

もちろんボイスチャット部屋もあるのですが、10人くらい集まってしまうとオンラインでのコミュニケーションは困難(e.g. 同時発話が実質ほぼ不可能なため、話題が一つに絞られてしまう)で、慣れている人たちの話を聞いていたら終わり、というケースが結構ありました。

人数が多いと発言しづらいし、開かれてるんだけど若干パーソナルスペース感があって人数を絞れる、ほらあの大崎ブライトコアのメインホールの横のソファーのところみたいなのとか、ホワイエの立ちテーブルみたいなやつがほしいのです。知り合いに「偶然」廊下で会ったので、ちょっと静かなとこで2~3人で立ち話する、みたいな体験がほしいのです。

あ、特定の方々の会話を聞きたいというニーズはもちろんあって、そういうシチュエーションを否定しているわけではないです。 ぼくが喋り足りないというかんじでしょうか。

2.3 飲み会がなんだかざんねん

これは僕の家庭の理由、かつ完全なる調整ミスなのですが、懇親会は家事のワークロードが最も高い時間帯(17:00 - 19:00)とかぶることが多いです。 風呂&家事&子どもたちの食事を済ませてから参加...と思っていたらあれよあれよという間に時間が過ぎて帰ってきたら解散済&残り火、みたいなことがありがっかりしました。

よしんば参加できても、前述の「人数多くても話題は1つ」縛りでお目当ての人としゃべるのはさらにハードルが高いです。 飲み屋なら同じテーブルに座ってれば隣の会話に少し聞き耳を立てながら隣の人と話す、とか、あそこ大声で盛り上がってる、みたいな複数トラックの会話とか、ジョッキだけ持ってあの人の隣行く、みたいなアタックが成立するわけですが、まず「近くに座ってる」というメタファーがDiscordにまだなく(スペチャとか近いものはありますが)、コミュニケーションを阻害する一因である気がしています。

なにをやるの

だいぶ寂しかったことが整理できたので、それらに対してできること/できそうなことを考えてみました。

1. セッションのLIVE視聴を大切にする

欲しい物を得るためには、オンラインのときこそLIVE視聴で、「今起こっていることを全力で感じて共有する」ことが必要なんじゃないかなと。 だってネットの向こうにから伝わる/伝えられる情報はすくないんですから。 過剰にこちらから発信するのと、集中して少しでも情報を拾うのと同時に欠損している情報を想像と経験で補完する処理が必要なはずです。

Zoomはステージ、Discordはテーブルだと思って、もちろん部屋は1つに絞って参加します。そもそもリアルでは複数の部屋に同時に入ったりできないですからね。

セッション中は

  • Video ON & 所作に を込めて送る
  • テキストチャットを盛り上げる
  • 集中するためメモをとる
    • あわよくば登壇者にフィードバックする

くらいをまずやってみて、会期中に調整しようと思います。

2. バーチャル徘徊 & 気軽にメンション

要は「廊下でばったり会って」「ちょっと立ち話した」このシチュエーションがほしいわけです。

???: 「え?話したいんならメッセなりDMなりしてZoomすればいいじゃん」違うんです。シャイなんです。 会場に行ったらきっとご無沙汰してるあの人にもあの人にもきっと会える、そうだあの人にも挨拶したいな、なんて思いながら廊下をうろちょろする、そういうもんでしょうカンファレンス!!

というわけで、休憩時間はDiscordの廊下をバーチャル徘徊しようと思います。「ウロウロ... キョロキョロ...」とかなんとかテキストチャットに流しとけばきっとだいじょうぶ。 そして廊下で知り合いを見つけたら(これは定義が難しいですがなんかええ塩梅でやります)すかさず声をかけ(メンションし)、そのへんの立ちテーブルとかソファ(というバーチャルボイスチャネル)に連れ込んで立ち話するわけです。イメトレは完璧。

あとは立ちテーブルとかソファみたいな、「廊下より少し狭いエリアで2~3人が話している」みたいなメタファを持ったボイスチャンネルを作って機能するか実験したいですが、そもそも勝手に作って良いのかわからないですし乱立しすぎても困る気もするし、要確認。

そしてどうか廊下で「キョロキョロ...」しているギターのアイコン suyama#7142 を見つけたら、優しく見守るか、前を横切ってみるか、声をかけてあげてください。

3. バーチャルサイゼで打ち上げ

RSGTといえば、終了後の中華ですよね。(今年はリアル開催はさすがに無いでしょうが...)

ぼくはちょっとひねくれ&シャイなので、中華以外の店によって景気付けしてから乗り込む、みたいな行動がとりたかったり、 「どこか違う店かもしれないけどみんなこのへんで飲んでるだろうから適当に声かけられる」みたいな状況が心地よいわけです。

まずスケジュール調整、家庭の方をバッチリ調整しておくことと、会いたい人とは約束しておくこと。 そして(店はなんでもいいんですけど)バーチャルサイゼに複数テーブルがある、みたいなバーチャル環境を作りたいです。 「中華で話してさぁ...」「ビアバーでさぁ...」みたいな共通の思い出にできるメタファーがほしいのです。 はてこれもDiscordに作って良いものか...これは会期中に調整したいですね。

というわけでここまで読んでくれた方!

とにかく金曜、OSTが終わったら集まろう!! ぼくとの約束だ!!


こんなかんじです。 サラっと書くつもりが全体重乗っけてしまいました。

オンラインはオフラインの代替じゃないから、オンライン専用の方法で楽しみなよとか、文句ばっかり言ってんじゃねーよとか、様々ご意見あると思います。

思いつくまま感情に任せてばーーっとかいたので、うまくない方法もあるでしょうし、すでに解決策がある課題もあるかもしれません。 できれば、よりうまいやり方をRSGTの期間中いっしょに模索していただけるとうれしいです。

オンサイトとのハイブリッド開催なので、オンサイトにいる人を捕捉するのもむずかしそうだなーとおもっています。

とにかく、あしたから3日間、ぼくのゴーストは Discord にいます。

RSGTで皆様にお会いできることを心から楽しみにしています!!